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2025年06月29日 (Sun)
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2006年12月31日 (Sun)
そんなわけで完成した特別編の裏話です。本編ネタバレ満載なので折り畳んでおきます。
とりあえず色々とやりたいことは全部やった感が。

■特別編3を告知するまで

GW、夏休みときたら次の特番はクリスマスor大晦日だろう! ということで、特別編3を大晦日にやることは9月の段階でほぼ決定。ちなみに特別編4は義レンジャー1周年の辺りにやる予定です。
1で風魔+北条家2で【オッダー】ときて、時期的に異人編をやっている頃だったので今回の敵はBASARAゲストにしようかと考えていたけれど、どうしてもザビーを超えるインパクトのあるキャラが見当たらず。かといってサンデーとチェストを引き連れて復活のザビーじゃあまりにもくどい。
そもそも異人編は長さこそ特別編並でもギャグ:シリアス比が普段どおりなので、普段とは比率が逆転する特別編には不向き。しかしザビー使ってギャグ少な目は難しい。というわけでザビーは使えない。
ではBASARA秀吉はどうだろう。BASARA慶次も絡ませれば、普段はどうしても年長者なのでサポート側に回ってしまう慶次にスポットが当たる。BASARA秀吉もラ○ウだし、インパクトはそれなりにある。
……が、無双とBASARAを両方やっている人は多いが、それでも全員ではない。あまりBASARAとコラボしすぎるとBASARAを知らない読者に不親切。ザビーみたいにBASARA本編ほとんど関係無しにノリで突っ走れるならまだしも、向こうの秀吉と慶次とねねの因縁などを持ち出してくるのは駄目だろうということで、この時点でBASARAゲスト案は没に。
となると残るは【ダテーズ】か【トクガワン】か小次郎か新勢力か。と、ここで丁度開催中だった人気投票に目をつけ、【ダテーズ】人気(というか政こじゅ主従)が圧倒的なのを見て、じゃあ【ダテーズ】にしようということに。
流石に前2回と同じように「誰か(【ダテーズ】なので高確率で兼続)が攫われて、義レンジャーたちが本拠地に乗り込んで『ここは俺に任せろ』と途中で次々と仲間が減っていき、最後に主人公である三成+誰かが天守でボスと対決」だと変化がないので、途中で脱落していくのではなく逆に次々と集ってくるようにしようということにし、この時点で今回の主人公が幸村に確定。「義レンジャーがバラバラになる中、1人頑張る」という役目は、さすがに三成では無理があるだろうということで。
で、幸村が主人公で敵が【ダテーズ】で攫われるのが兼続と決まったところで、どうせならば「武田と真田が主従関係にはないのに幸村が信玄の弟子になった理由」と「兼続が無双本編ほど政宗と犬猿の仲ではない理由」も書いてしまおうということで過去話もやることに決定。【2人は宿敵】の現役時代もいつか何らかの形でやりたかったのでこれぞ絶好の機会だったわけです。
こうして骨組みが完成したところで予告編ズキーな春代監修の下で予告編作成、拍手おまけとして掲載したのでした。

■二転三転した過去話

元から考えていたのは「兼続はかつて政宗が【2人は宿敵】に憧れて正義を目指そうとしていた時期があることを知っているから無双本編のように不義不義言わない」という設定でした。
これに幸村が信玄の弟子となる経緯も絡めて考えた結果、「3人が子供のときに悪の組織に攫われ、【2人は宿敵】に救われた。それ以後3人は【2人は宿敵】に憧れるようになった」というのが初期に考えた話。
ところがこれだと何故政宗だけ正義コースから脱落したのかがわからない。ということで「元々【2人は宿敵】に憧れていたけど、攫われた先で正義の味方になる道を挫折してしまう何かが起きた」という方向に変更。
しかし、これはこれで幸村と兼続が挫折しなかった理由がわからない……ということでまた変更。数回変更を重ねた後、「政宗は命の恩人をその恩に報いるばかりか見捨てて逃げてしまったから、正義の味方になる資格などないと思い、幸村は逆にだからこそ立派な正義の味方になって恩に報いたいと思った」という現在とほぼ近い形に。
が、問題は兼続。今まで散々「仲間を見捨てて逃げたりしない」だのなんだのと言わせてきた以上、たとえ過去でも見捨てたことのある経験を付随させるには抵抗があったため、「兼続だけはその場に留まった」ということになり、そこから発展して「そもそも命の恩人は兼続」に。
この時点で予告編が作成されたわけですが、このときは「命の恩人=兼続」を幸村も政宗も最初から覚えていたという設定でした。それが今の形に変わったのは、幸村はともかく政宗が「命の恩人=兼続」を覚えていたらいくら今は敵同士とはいえあそこまで兼続を敵視しないだろうと思ったからです。
都合のいいことに兼続は樋口→直江と姓が変わっているので、「命の恩人の名前は覚えているけど顔と声は思い出せない」ということにしておけば、兼続の元の姓と幼名を知らなければ「命の恩人樋口与六」と「直江兼続」がイコールで結ばれない。だから政宗は兼続こそが命の恩人であることに気づかずに敵視、兼続の方は政宗の過去を知っているので割と温和となり、設定に無理はなくなりました。
ちなみに幸村の方にも顔と声を忘れてもらったのは、政宗との対比のため。政宗の方は逃げなかったことになったのもそのためで、「命の恩人を見捨てて逃げ、立派な正義の味方となってその罪滅ぼしをしようとする、命の恩人の兼続をそうとは知らずに慕っている幸村」と「命の恩人が死に掛けたときに何もできず、そんな自分は正義の味方になど到底なれないと諦めてしまった、命の恩人の兼続をそうとは知らずに嫌っている政宗」という対比になっています。

■義レンジャーの年齢

義レンジャーのネタバレ登場人物紹介に年齢が記載されたのも今回の特別編3の関係上でした。基本キャラ設定にも書いたように、自分の中での幸村は18、9、兼続と三成は21~24を想定しています。
とにかく政宗と幸村にギリギリまで兼続が命の恩人であることに気づかせないためには兼続が幼名を名乗っていることが絶対条件。故に10年前の時点では元服前でなければいけなかったので余裕を見て21、2、兼続と同い年である誕生日編の存在があるので最初21で誕生日編で22で確定しました。
幸村と政宗が19の方になったのは、10年前の時点で政宗が【2人は宿敵】について回るにはより年齢が高い方がいいだろうということでそちらになりました。
慶次と左近に関しては、年長ポジションということを考えての割り振り。いい年して戦隊やらせるのも酷なので、特に左近は若めに。武蔵に関しては関ヶ原時年齢そのまんまで。

■信之とくのいちについて

まずは信之にーちゃんについて。幼名の源三郎で名前が出ているだけですが、最後まで幼名で行くか信之で行くかで悩んでました。
というのも、幼名で出てくる他3人はメインなのでいいとしても、ちょこっとだけ名前が出てくるだけの信之まで幼名にしてしまうと知らない方に誰? と無駄に混乱させてしまうから。
しかし信之にーちゃんは幸村と史実では年の差がほとんどないので(確か1歳差)、2人よりも年上の兼続が幼名である以上は信之も当然まだ幼名。義レンジャーだからと信之を兼続よりも年上にするわけにもいかず、せっかく過去編は幼名のキャラは地の分も名前の部分も幼名にしてあるのだからということで幼名で出してます。
一応「お兄ちゃんの源三郎様」とくのいちに言わせているので知らなくても信之だとわかるかと。
そしてくのいちについて。最初は彼女は過去編に登場させる予定はなかったのだけれども、少なくとも幸村も政宗も対決より前に命の恩人が兼続であることに気づいてもらわなければならなかったので、彼女にヒントを出してもらうために過去編にも出てきてもらいました。政宗は手元に兼続がいる以上いつでも気づく機会はあるけど、幸村にはないので。
彼女が昔はしおらしく信玄の影響で今のようになったという設定に関しては、1をやってる最中に信玄のお茶目さを見て自分がそう思ったから。絶対くのいちのおちゃらけは信玄のせいだって。

■自粛したシーン

コミケで買った本の影響で危うく暴走しかけて「いや、これ一般向だから、一般向!」と慌てて自粛したシーンがあったりします。
具体的には2ページ目と4ページ目において政宗が兼続を殴るシーンと5ページ目で兼続の胸元の傷に気づくシーン、及び6ページ目で幸村が兼続から目を逸らすシーン。
決定稿→2ページ目では猿轡+手足拘束、4ページ目では猿轡取り外し。5ページ目も4ページ目と大差ない。
初期稿→決定稿+目隠し、かつ首を縄で首輪のように繋がれて、殴る際にはその縄を引っ張って引き寄せてた。
さらに5ページ目に至っては、ぼやかしてあるけれども4ページ目で殴った後に暴行が加えられたことを仄めかすような描写が。決定稿ではすぐに牢を出て行ったけど、このときは牢にいたまま暗転、5ページ目はそのまま時間が経過した牢から始まる予定でした。
ということで6ページ目の幸村もその理由で目を逸らしてます。目を逸らす自体は残ってますが理由が大違い。
いや、これどこのDV政兼小説の一場面よ!? と我に返り自粛。
実は洗脳編でも似たようなことをやりかけて自粛。世にも奇妙な小太郎×兼続ができてしまうところでした。

未だに義レンは一般向だと言い張ります。

■ラスボスについて

ラスボスは政宗と思わせておいて実は元就(偽)。
最初が「そして僕は逃げ出した」(@FFT)で始まってるので、過去とは違い兼続を置いて逃げない幸村を書く必要がありました。そのため、極力過去と似た場面を作るためにラスボスを政宗から元就(偽)に変更、ついでに通常版のために政宗に過去を消化させるのにも役に立ってもらうことに。
ラスボス戦は兼続だけでは勝てず、かといって兼続がいなくても勝てず。幸村と政宗どちらかが欠けていても兼続防衛に失敗するので、3人とも必要。3人が力を合わせたから勝てたということで、ラスボス戦はちょっとだけ「3本の矢」をイメージしてます。
本物の元就にしなかったのは、元就本人は長谷堂で散ったわけではないので。元就は【モーリス】の本拠地の安芸まで撤退し、そこで敗北してます。

■真言について

罰ゲーム編でネタにしてましたが実際に唱えてもらいました。
作中で触れてませんが唱えた真言は不動明王、ご利益は行者守護・除災招福・戦勝・悪魔退散・鎮宅。愛染明王もご利益に戦勝があるけれども、主は悪魔退散の方にあったのでこちらに。
九字も唱えさせようかと思ったけど、それは無双ではニンジャーの専売特許なんで。

■上記に書いたこと以外の没ネタについて

・成実・綱元VS三成・左近戦。
もっとちゃんと戦闘シーンを入れる予定でしたが、メインはあくまで兼続・政宗・幸村の3人なので話が必要以上に長くならないように割愛。
・【2人は宿敵】による【モーリス】基地殴りこみ。
3ページ目のくのいちの性格変化の後に入れる予定でしたが、誘拐の報を受けて殴りこみ→元就逃亡→元治成敗→政宗・兼続発見→幸村発見という流れまでを2人の視点で書いてしまうと4ページ終わりまで引っ張った「命の恩人=兼続」がばれてしまうので割愛。
・兼続視点の10年前。
「まだ霊が寄ってくるので連れてこれない」と謙信に言われていた兼続が1人で行動していた件についての補足として、幸村と政宗が対峙しているシーンでちょっとした回想で挿入予定でしたがテンポが悪くなるので割愛。
ただし、これだけは外伝として個別に書きました。
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